法人の利益にかかる税金は6種類。それぞれの税率と計算の流れまとめ

解説記事一覧シミュレータ 最終更新: 2026-08-30

「法人税」と一口に言われますが、法人の利益(所得)に対してかかる税金は実際には6種類あります。国に納めるもの、都道府県・市町村に納めるものが混ざっており、しかも互いの計算結果を参照し合う構造になっています。まずは全体像を1枚の表で押さえましょう。

税金納め先課税標準(何に対してかかるか)標準的な税率
法人税所得金額15%〜23.2%
地方法人税法人税額10.3%
防衛特別法人税法人税額 − 500万円4%
法人住民税(都道府県・市町村)地方法人税額(法人税割) + 定額(均等割)1.0% + 6.0% + 定額
法人事業税都道府県所得金額3.5%〜7.0%
特別法人事業税国(申告は都道府県へ)基準法人所得割額37%(外形対象法人は260%)

計算は「連鎖」する

6つの税金はバラバラに計算するのではなく、次の順番で連鎖します。まず所得金額から法人税を計算し、その法人税額を課税標準として地方法人税・防衛特別法人税・住民税の法人税割が決まります。事業税は所得金額から独立に計算し、その所得割額から特別法人事業税が決まります。

所得金額 → 法人税 → (地方法人税・防衛特別法人税・住民税法人税割)
所得金額 → 法人事業税(所得割) → 特別法人事業税

つまり「所得金額」さえ決まれば、あとは税率の適用判定(資本金・所在地・事業年度)によって全税目が芋づる式に計算できます。当サイトのシミュレータはこの連鎖をそのまま実装したものです。

それぞれの税金を一言で

法人税は本体で、資本金1億円以下の中小法人には軽減税率があります(詳細は法人税率まとめ)。地方法人税は名前に反して国税で、法人税額の10.3%が自動的に上乗せされます。防衛特別法人税は令和8年4月開始の新税です(解説記事)。

法人住民税は「法人税割(法人税額に比例)」と「均等割(赤字でもかかる定額)」の2階建てで、自治体ごとに超過税率があります(46都道府県が超過税率を採用均等割の早見表)。法人事業税は所得に応じた3段階の税率で(計算方法)、資本金1億円超の法人は外形標準課税という別の体系になります(対象判定と税率)。特別法人事業税は事業税とセットで納める国税です(税率37%・260%の意味)。

なお、消費税・源泉所得税・固定資産税など「利益」以外にかかる税金は本記事の対象外です。

出典

国税庁 タックスアンサー No.5759 法人税の税率総務省 法人住民税総務省 法人事業税